モミガライトとは?
モミガライトは、お米のもみ殻から作られるもみ殻100%の固形燃料です。
お米の外皮となるもみ殻は、収穫時に大量に発生してしまい処分方法で、稲作農家さんを困らせるものでもありました。
もみ殻の処分方法として、焼却処分や廃棄処分という方法がありますが、焼却処分は悪臭が漂うことから多くの自治体では焼却の禁止または厳しい制限が設けられています。廃棄処分は廃棄する費用が発生してしまい金銭的な負担が多くなってしまいます。
稲作農家さんがもみ殻の処理に困っているという問題を解決するため、当協会の運営会社である株式会社トロムソがモミガライト製造装置「グラインドミル」を開発しました。
グラインドミルを導入することで、今まで悩みの種であったもみ殻が地球に優しい固形燃料「モミガライト」として誕生しました。モミガライトは、薪に代わる地球に優しいエコ燃料として、日本、アフリカ、東南アジアなどの稲作が盛んな地域で製造されています。
モミガライトの特長
1.薪の代用品として
薪と比較しても熱量が強く、高密度のため燃焼時間も長いというデータも出ております。また、低コストで導入することができます。もみ殻はお米の外皮なので、薪のように木を伐採する必要もありません。
モミガライトと薪1kgの比較表
熱量 | 密度 | 燃焼時間 | コスト | |
モミガライト | 4,000kcal | 1.20g/cm3 | 90分 | 50~70円 |
薪 | 3,380kcal | 0.67g/cm3 | 30分 | 80~100円 |
2.室内で10年の保存が可能
モミガライトは湿気に強く、雨に当たらない室内であれば10年の保存が可能です。高温殺菌をした状態で製造されるため、虫や菌の繁殖などの心配もありません。
また、もみ殻を約10分の1に圧縮しているので、保存スペースも、もみ殻に比べると少ない面積で貯蔵することができます。
各燃料の保存方法と保存期間
保存方法 | 保存期間 | |
モミガライト | 水に濡れない室内であれば条件問わず | 10年 |
灯油 | 長期保存は難しい | ポリタンクに入れて3ヶ月 |
カセットボンベ | 高温多湿を避ける | 7年 |
3.燃焼後は土に還元
燃焼を終えたモミガライトは、そのままの形で灰化されます。植物の細胞強化の働きをするケイ酸を多く含んでいるため、土壌改良材として畑やガーデニングの土に撒いて還元することができます。
モミガライトの活用シーン
モミガライトがよく活用される3シーンのご紹介。
バーベキューやキャンプの燃料として
バーベキューやキャンプの際、 火を起こして調理や焚き火を行う際にモミガライトを活用することができます。
燃え方は、着火後10~20分ほどは、勢いよく燃えます。勢いが落ち着くと熾火になります。
熾火の状態だと、火力も安定しているので調理がしやすいです。 また、遠赤外線効果があるので食材もより美味しく調理することができます。
災害時の燃料として
近年、猛威を振るう自然災害。いつ襲いかかるか分からないので、備えが必要です。
食料や飲料水などの準備をする方は多いですが、 夏場以外は夜は気温も低く暖を取る場面も出てきます。
灯油ストーブやカセットガスコンロを用意していたとしても、 燃料である灯油やカセットボンベの備蓄が必要となります。 灯油やカセットボンベを備蓄するには取り扱いや保存方法に注意が必要です。
その点、モミガライトは水に濡れない室内環境であれば10年は保存が可能な固形燃料です。
災害時の燃料としても活躍します。また各自治体の災害時燃料として備蓄されています。
薪ストーブやビニールハウス暖房の燃料として
家庭用の薪ストーブやビニールハウス暖房の燃料としても活用されています。燃料のコストを比較してもモミガライトのほうが経済的です。
燃焼時間も、同じ分量でもモミガライトの方が2~3倍の燃焼時間となるため、 コストパフォーマンスに優れています。